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『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』(さむらいせんたいシンケンジャー ぎんまくばん てんかわけめのたたかい)は、2009年8月8日より東映系で公開された日本の映画作品。特撮ヒーロー番組『スーパー戦隊シリーズ』の『侍戦隊シンケンジャー』の映画化作品である。同時上映は『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』。 両映画共通のキャッチコピーは「最強決戦、夏の陣。」。 == 概要 == クランクインは2009年4月、クランクアップは5月上旬であり〔『松坂桃李オフィシャルブログ』2009年4月10日2009-04-10 21:52:40 、2009年5月6日2009-05-06 23:27:11 (最終更新確認:2009年5月31日)〕、製作発表記者会見は5月25日に東京會舘で行われた〔『MOVIE Collection』2009年5月26日『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版』の製作発表記者会見に松坂桃李、相葉弘樹、高梨臨らが登壇 (最終更新確認:2009年5月31日)〕。 劇場版のオリジナルキャラクターとして、初代シンケンレッドこと志葉列堂を合田雅吏、敵役である脂目マンプクの声を大和田伸也が担当する。彼らは、TVシリーズのレギュラーである日下部彦馬役の伊吹吾郎と同様に、『水戸黄門』で「格さん」役を務めたことで知られており、歴代の格さんが競演することも本作の見所でもある〔。合田は『超力戦隊オーレンジャー』でオーブルーに変身する三田裕司を演じており、戦隊OBと現役戦隊の共演という意味も持っている。 また、本作は日本映画で初めてのフルデジタル3Dデジタルシネマ(ステレオスコピック3D上映)となる〔。撮影にはTVシリーズと同様に「レッド・ワン」が使用され、このレッド・ワンを2台並べて使用することで3D映像を作り出す「4K+3Dシステム」が用いられている〔『マイコミジャーナル』2009年6月16日映像制作ワークフローを完全テープレス化するカメラシステム「RED ONE」 (最終更新確認:2009年6月16日))(ウェブ魚拓 )〕。本編は約20分と例年の作品よりやや短い〔TV本編1話分よりも若干短い。そのためか、本編はいきなりシンケンジャーがマンプク率いるクサレ外道衆に苦戦するシーンから始まっており、ナレーションが冒頭に至る経緯を説明するのみとなっている。ラストも戦闘終了直後に「勝利の3本締め」を行うとすぐEDに入って終了となる。〕が、例年よりも1カ月早くクランクインしており撮影には通常より長く時間がかかったという〔特撮監督 佛田洋(インタビュー)『特撮ニュータイプ』角川書店、2009年7月号(通号43)、p.42、P.38〕。監督の中澤祥次郎は「3D映画の飛び出す画面、奥行きのある画面を是非堪能して欲しい」と語っている〔『テレビドガッチ』2009年5月25日劇場版 仮面ライダーディケイド&侍戦隊シンケンジャー 制作発表会見 (最終更新確認:2009年5月31日)〕。 3D上映は一部劇場で専用の3Dメガネを借りて鑑賞する「ドルビー方式」となり、他の映画館では2D上映となる。また、2D上映の場合は例年通り本作が先に上映されるが、3D上映の場合は『仮面ライダーディケイド』の方が先の上映となる。その際、シンケンジャーのメンバーと『仮面ライダーディケイド』の主人公・門矢士が、3Dメガネの使用をナビゲートするムービーが間に流れ〔〔志葉丈瑠、白石茉子、谷千明、梅盛源太、門矢士らは3Dメガネをかけているが、池波流ノ介と花織ことはは市販のサングラスをかけている。〕、『ディケイド』のラストに流れる「平成仮面ライダー10th 冬の陣」となった『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の特報はカットされている。 3D映画での上映は1994年に各地のイベントで上映された短編作品『スーパー戦隊ワールド』以来15年ぶりであり、次作『天装戦隊ゴセイジャー』の劇場版である『天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー』にも受け継がれた。また翌年の『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』以降の仮面ライダーシリーズの劇場版が3D上映されるきっかけともなった。 平成仮面ライダー10周年の追い風もあり、公開2日間で興行収入4億7747万9400円を記録し、10日発表の映画観客動員ランキングで初登場1位を獲得。公開2日間の興行成績は、前年の『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』の約2.5倍という好スタートとなった(上映中バージョンのCMでは、「シリーズ新記録」というテロップが出ている)。最終的には、19億円を記録し、大ヒットした。 8月12日より映画大ヒット御礼・舞台挨拶を全国各地で行う予定であったが、13日に梅盛源太(シンケンゴールド)役の相馬圭祐、次いで池波流ノ介(シンケンブルー)役の相葉弘樹と花織ことは(シンケンイエロー)役の森田涼花が相次いで高熱を発症、新型インフルエンザの可能性もあるとして15日以降の舞台挨拶が一時中止となり、その後9月下旬に再開された。彼らの体調が快復するまで、TVシリーズの撮影も中断していた。 第24幕で大ノサカマタが現れた際、千明が「あんなの見たことない」と発言しており、また本作で源太と十臓が互いを敵と認識しているため、本作の時系列は第24幕と第25幕の間であることがわかるが、本作ではTV本編と異なり薄皮太夫がまだ六門船にいる。 第31幕は本作の後日談(作中では夏の陣と呼称される)となっており〔、恐竜折神やクサレ外道衆が再登場している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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